そんなの今までの私には考えられない。

歩くのも走るのも嫌いだった。

短い距離なら許せたけど、長距離が楽しかった事など、この43年間、1度も無い。

その私が歩きたくて出かけるなんて。。。

私にとって大腰筋は人生を変えるほどの関心事になってしまった。

長年のコンプレックスを克服できるかもしれないという、期待と藁をも掴む思いが膨らんでいる。

私の下半身はほとんど大腿四頭筋でできている。

太い。

思春期の体重増加と器械体操のせいだ。

指導者のいないクラブ活動。

「身体の使い方」なんて考えた事もない。

そのせいで大してなにもできるようにならないまま中学3年間が過ぎた。

その後も新体操、ダンスと動き続けたけど、腿は全く細くならない。

どんなにダイエットしたって全然無理。

でも、今やっとわかった。

私は私の全体重を大腿四頭筋に乗せて立っていた。

体幹には自信があるように思っていたけど、

本当の体幹じゃなかった。

それをわからせてくれたのが、ジャイロキネシスでした。トレーナーになるためのトレーニングを受けた時に、やたらと大腿四頭筋が筋肉痛になるので、マスタートレーナーの井上朱美先生に聞くと、座った状態で上体を大腰筋で支え、かかとを床に押し付け、ハムストリングス(腿裏の筋肉)に力を入れて足を震えさせるシヴァリングというジャイロキネシスの動作を「100万回やって。」と言われました。

それから毎日やってみると全然できない。

ハムストも全然使えてなかった。

私は今までなにをやってたんだと、

言葉を失う。

全部、得意の大腿四頭筋でまかなっていたというわけです。

大腿四頭筋はそもそもブレーキ筋。

歩くのも走るのもブレーキ筋を使っていたら、疲れるし楽しいわけがない。

アクセル筋のハムストリングスを育てなければ！

そして上体と下半身をつなぐ大腰筋を意識して、脚を動かす動作を大腿四頭筋ではなく大腰筋でコントロールする！！！

…閃いてしまった。

試したくて歩いてみると、

た、楽しい。。。

小転子を下に押すと上に上がる反動がすごい。

でも前に進まない。

前に行くには、素早く次の一歩を出す必要がある。

着地する時は、足の🦶関節を開いて全足裏と足指を滑らかに柔らかく降りてみる…

そんな事を考えて90分歩き続ける。

疲れない。

身体にはこんな秘密があったなんて！！！！

もっと早く教えてよ！

そんな私を盛り上げてくれるのは、

椎名林檎先生の「三毒史」🍎

ワタクシ事